サッカー少年よ、勉強しろ!

サッカー少年から一転、2017年中学受験に向けて勉強はじめたツグオの記録。兄ナガオはサッカー三昧。

「私、がんなの」カミングアウトの難しさ - Day28

乳癌がステージ3Cという診断をうけ、そろそろ子どもや親、親しい友人へ告白するタイミングになってきました。当初、がんのステージが2Bという見込みだったので、あまり会わない親兄弟にはバックレて、治ったころに「いやー、実は癌だったんだよね」という告白方法を検討していました。毎日会う近所の友人には「最近ウィッグにはまってて」という趣味嗜好ネタでごり押してみよう、息子は1年ぐらい海外へ留学させちゃえ、とかを夢想してました。

というのも、ナースをやっている友人二人にだけは癌であることを伝えたのですが(彼女らはエキスパートなので大丈夫だろうとふんだ)、そしたら彼女らなりの気遣いで結構厳しいことを言われたり、疎遠になったりしてしまいまして・・。その時に痛感しました。やっぱりみんな元気な私が好きで、「がん」という言葉の持つパワーは強くて、不吉なにおいがして、避けたいのだろうな、と。もちろん優しくていい人たちなので、自覚はないでしょうが、私の被害妄想ではなく、今までの様に話したり笑ったり将来を夢見たり愚痴を分かち合うには、私の立ち位置が変わっていると無意識下で考えるのだと思います。がんの話は聞く方にも大きな負担があり傷つけてしまうのですよね。

なので、もう誰にも話すことなく、がんを治すぜ!と思っていたのですが・・・診断結果は想定外のステージ3C。鎖骨リンパまで転移あり。うまく治療できるか怪しくなってきました。5年生存率は50%いかない、なんて話も・・。こうなるとやはり関係各位には連絡しておこうか、と思い始めますよ。

それにしても、がんって言葉のパワーが強すぎ。よく今はがんは治る病気だというけれど、

「私、骨折したんだ」

「私、癌なんだ」

では響きが違いすぎ。

それにがんだと知ってもしその人から距離を置かれたりしたら、今の私のメンタルではダメージが大きすぎな気がします。が、ゆえにどうやって誰に話せばいいかかなり悩みます。

高齢の母親には私の病気は伏せておきたいのですが、彼女元気すぎる人なので、私より長生きしそう。知らなかったとなると余計ショックかもしれないです。姉も体が弱い人だしとても感情的な人なので、冷静に話すのは難しそう。希望があるとすれば兄夫婦かな。兄はやさしい人だけど、友人に数人癌をわずらった人がいる(逝去した友もあり)し、義姉はこういってはなんですが血がつながってない分冷静に対応してくれそうな気がしますよ。もし何かあって誰もしらなかったら夫氏が親戚中の非難を浴びかねません。

息子たちへのカミングアウトはもう少し様子をみて。近所の友達には・・体調がダメになったら伝えようかなぁ。なので、近々に兄夫婦の元を訪ねてみようと思います。

なお、会社のチームメンバへの報告は身内ほどは悩みませんでした。仕事のサポートはどうしても受けないといけないし、正直、私が死んでも大丈夫な人たちだと思ってます。ww

 

それにしても。

一番の心理負担をかけているのはうちの心優しき夫氏。ありがたいことに家事全般、私よりできるので万が一私がいなくなっても一ミリも困りません。リモートワークで時間の融通もかなりきかせてくれて、必要があれば私の病院にも付き合ってくれます。結婚して20年以上、いつもくだらないことばかり言って私を笑わせてくれる人。いまだに「乳房再建のときはそのおなかの脂肪を使えるらしいよ!朗報だね!」とか言ってます。明るい気持ちにさせようとする気持ち半分、本音半分・・たまにイラっと来ます。