サッカー少年よ、勉強しろ!

サッカー少年から一転、2017年中学受験に向けて勉強はじめたツグオの記録。兄ナガオはサッカー三昧。

がん研有明病院で診察をうけ、スムーズな導線に感動する - Day7

健康診断をうけたクリニックで癌の宣告をうけて約一週間、紹介状を書いてもらった有明にあるがん研有明病院を訪れました。一人で訪れても全く問題なかったのですが、診断の詳細や今後の検査治療について夫に再説明するのも手間だし、途中間違っちゃうって認識に齟齬があってもよくないので、夫も一緒に話を聞くことにしました。

自宅から車で約30分の場所にあり、通うのも便利。癌は治療期間が長いので通いやすいのが一番大事です。(というのはクリニックの先生のうけうり)

予約の時間に到着、あらかじめダウンロードして記入しておいた問診票および診断資料みたいなのを受付に提出します。患者さん多くて、こういってはなんですが、にぎわっている病院です。こういってはなんですが、全員癌をわずらっているんだろうと思うとなんか「仲間多っ」て思いました。不謹慎かもしれませんが、ここにいると癌であることがノーマルと思えます。

普段はマスクはまったくしませんが、院内では着用義務づけられているのでおとなしくマスク姿で待機。

受付でPHSをもたされ、乳腺科のある2Fへ。夫は「フードコートの呼び出しみたいだね」と言ってましたが、診察の順番がくるとこのPHSがピーピーと呼んでくれます。小さい液晶画面に自分の名前が表示されていて、「中待合でお待ちください」とか随時メッセージも出て便利。予約時間もおおむねオンタイムですすんでいるし、うちの近所の大学病院とはずいぶん違うねぇ、と導線の良さにちょっと感激しました。ストレスが少ない病院といった印象。

初対面の乳腺外科の先生は女医さんで、私の胸を触診して、癌ではあるけれど、リンパまで浸潤しているかはまだ検査をしてみないとわからない。リンパが腫れているのは私の皮膚炎の影響かもしれない、と少々楽観的な診察をしてくれました。

優しい先生なのですが、私本人は前回の検査結果のレポートにがっつり「リンパに多数の侵出がみられる」と書かれているのを読んでいるので、覚悟はついています。

それでも、万に一つの希望をもって先生に聞いてしまいました。

「先生、万が一、リンパに癌がまだ入り込んでなくて、リンパもとらなくていいとしたら、乳房を温存できる可能性はゼロではないですか?」

先生は少し気の毒そうな顔で

「乳房のむくみ具合からみて、それはやはり無理でしょう。乳房の切除は避けられないです。」とはっきりと述べられました。

そうですよね、とほほ。頭ではわかってはいても一ミリでも可能性があればいいな、と思ってしまうあたり、私もまだまだかわいいです。

夫はレポートに書いてあった他の癌の話が気になっていたようですが、それはまったく関係ないから大丈夫といわれ安心していました。

まずは検査をして、その結果次第で治療内容がきまるということになり、さっそく予約係の方にお願いして検査のスケジュールをたててもらいます。

  1. 血液検査
  2. 遺伝子検査(遺伝性の癌かどうかを保険適用で検査できる)
  3. 尿検査
  4. 乳腺エコー
  5. リンパエコー
  6. 乳房針生検
  7. エコーガイド下穿刺吸引(リンパの針の検査)
  8. PET-CT
  9. MRI

5まではそのまま同日で検査できることになり、残りの検査を3日にわけてやることになりました。半日外出で対応できそうなので、仕事しつつもなんとかなりそうです。

それにしても乳房針生検は前回おっぱいに大きい穴があいちゃったのよ、あれもう一回やるんだと思うと憂鬱。めっちゃ痛いんだよね・・

ざっくりの説明では、リンパに浸潤していなければ、抗がん剤3か月(3週間に一回の点滴を4回。これで1セット)、リンパまで癌が出ていれば抗がん剤2セット(3か月を一セットとなので6か月)、その後手術ということでした。ここでまた悲しいお知らせは、確実に脱毛します、とのこと。

私の癌はHER2+で、これに効果のある抗がん剤は脱毛しないらしいのですが、他の抗がん剤を合わせることで効果が高くなるため、組み合わせる方の抗がん剤の作用で脱毛するんだって。

どうせおっぱいとっちゃんだったら、抗がん剤つかわないて手術だけでなんとならないのかな、と私は思うのですが、見えない癌をやっつけないといけないとかなんとかいろいろあるみたい。

そして。PET-CTで遠隔転移が見つかった場合は、手術はしないそうです。遠隔転移していたら今更乳房をとってももう無駄だから、みたいなお話でした。

心配性の夫の前でそんな話しないでー!

 

その後エコー検査はそれぞれ40分くらいずつでとても丁寧に見てもらいました。薄暗い中横になっているので、がっつり寝てしまいました、私。全部の検査が終わったのは診察が始まって6時間後だったかな。

自動会計も待ちなく非常にスムーズ。

ただお会計がオーバー7万円だったのには震えました。

癌はお金がかかります。