サッカー少年よ、勉強しろ!

サッカー少年から一転、2017年中学受験に向けて勉強はじめたツグオの記録。兄ナガオはサッカー三昧。

乳房全摘出手術 入院3日目 (手術翌日)- Day 257

私が入院している病室は4人部屋。私より先に入院していたのは若いくてめちゃくちゃ感じのよいコミュ力100点の女性でした。私と同じく乳房を全摘出したということで若いのに悲しいね、と感じずにはいられません。彼女自身とてもつらい思いをしていることでしょうがとても明るくて・・でもこれから化学療法をすると言っていたので、この先がイバラの道なのよ、と化学療法で人相が変わってしまった私は心配です。彼女の抗がん剤が髪の毛の抜けないタイプでありますように!と祈らずにはいられません。

その後入院してきた方は私より少し年上かな?という感じで、夜中に獣のいびきをかく方でしたww いいんです、お互い様ですから。いびきってどうやったら治るんでしょうね、私もおそらくうるさいと思うので横向いたり抱き枕したりしてますが果たして効果があるかは不明です。

術後2日目は朝食が食べられてハッピー!でも病院食はとってもボリュームが少なくて・・何が悲しいって私の体重を維持するにはこの量で十分という事実。好きなだけ食べて不健康になるか、健康で長生きでもいつもひもじい・・究極の選択ですな。

朝ごはんの後は念願の点滴ルートが抜けてこれで完全に身軽になりました。主治医が傷の具合をチェックしてもう普通に生活していいよーというので、病院内をぐるぐる散歩してみたり、コーヒー飲んでみたり、椅子に座ってると割と普通に生活できてます。反射的に腕を伸ばしたり腕をテーブルについたりするとズキっと胸が痛むこともありますので意識してゆっくり動かないとな、と思います。

体力が落ちてるのかベッドの上にいるとすぐウトウトしてしまいます。寝てしまってよいのでしょうが、何しろ根が貧乏性、この余暇をめいっぱい有効につかいたいと課題図書もたくさん持ち込んだので本も読まなければ!なのです。とりあえず一冊は読みました。

一冊めはこれww

なんとなく右腕が浮腫んでいる気がするので(右の腋窩リンパ節郭清をしています)のでことあるごとに右腕をナデナデしています。リンパ浮腫怖いんですよね、これからずっとリンパ浮腫に怯えながら生きるのかしら、と不安になりますが今はできるだけのことをしようと思います。

ガンになったこと自体は受け入れているのですが、その後化学療法で全身の毛が抜けてうる星やつらのチェリーみたいになってしまったこととか、ドセタキセルの強烈な副作用でひどい筋肉痛とむくみが出現するとか、乳房を失った喪失感とか、リンパ郭清によるリンパ浮腫の恐怖とか、次々いろんなことが起きます。乳がん諸先輩も同じ思いをしたのかと思うとなんともやるせなく、こんな苦しい治療を粛々と受け入れられる女性の強さを誇らしくもあり恨めしくもあり、です。

私のいる入院病棟にはかなり高齢の女性もいて、どういう治療かはわかりませんが(とはガンの専門病院なのでここにいる人はみんなガン)生きることも死ぬことも難しいんだな、と思わずにはいられません。

いつも思うのですが、人間は必ず死にます。死に向かって生きているのに、ゴールは「死」なのに、つらい治療をしたり高額な医療に頼ったり、なにをしても結局は死ぬのに、その過程にどんな意味があるのだろうと私は考えずにはいられないのです。ゴールが「死」から「不死」に変更可能な治療ならわかります。しかし私がやっている治療は2年以内の死をほんの少しでも遅らせようという行為でしかないんですよ。そこで得られた時間(=伸びた寿命)を私は一体何に使いたいとういうのでしょうか?もしそれが治療をするためだけの時間になってしまったらアホらしくて笑っちゃいますww

そんなことを考える余裕があるくらいの術後2日目でした。痛みはほぼなし、右腕は腕を垂らした状態から50度くらいまでは上がる感じです。ヤバイ、この調子では退院してすぐ仕事も復帰できてしまうかもーー。

お風呂は入れないので熱々タオルで自分で体を拭きましたが傷跡はまだ見れません。。