サッカー少年よ、勉強しろ!

サッカー少年から一転、2017年中学受験に向けて勉強はじめたツグオの記録。兄ナガオはサッカー三昧。

念願の金峰山に登る。登山はがん患者にはおすすめらしい -Day39

ちょっと時間が前後しますが、一回目の化学療法の前に山梨の金峰山に登ってきました。ずっと登りたかった山なのですが、中央道の渋滞を考えるとなかなか日帰りで山梨登山にはいけず、でも「できない理由」を数えていたら何もできないので、3連休をつかって登ってきましたよ。

金峰山の登山ルートはいくつかあるのですが、一番楽な、大弛峠から朝日岳を超えて金峰山ピストン。コースタイムは登り3時間程度、下り2.5時間となっていますが、往復8時間くらいみるとするとやはり日帰りでは心もとない。。というわけで大弛小屋に前泊して、翌日ピストン、そのまま自宅へ帰着という予定をたてました。

土曜日の昼くらいに自宅を出発すると、中央道の渋滞はなんと49キロ。渋滞大嫌いな夫がやっぱり行かないというのではないかと心配しましたが、おそらく私の希望をきいてあげたいと思ったようで、結婚してはじめてではないかと思うくらいの大渋滞に自ら巻き込まれにいきました。( ´艸`)

中央道の渋滞はなかなかしびれる長さで、なんと途中で事故を4件見ましたよ。これが渋滞の原因かねーと夫と話しなが勝沼インターで高速をおりてフルーツ街道へ。もう何度走ったかわからない道です。その名のとおりブドウ畑や桃畑がたくさんあって山梨らしさ満点でした。

大垂水峠まではさらに車で1時間?2時間かな?くらいかかります。大弛峠、知らない人も多いかもしれませんが富士山の5合目より標高が高いんですの。日本では車で到達できる最高高度なんですのよ。2,360m、うちの夫の高山病が余裕で発症しそうな高さです。

結局夕方の5時くらいに大弛峠駐車場に到着、幸運にも下山する人が多い時間帯だったのかすんなり駐車することができました。その後は続々と’前泊’の車が到着してきて、車中泊の準備の人も多くてびっくりしました。下界は”命の危険をともなう暑さ”とニュースが喧伝していましたが、標高2000mを越えるとダウンが必要ですよ。めちゃさむかった。

大正からあるという年期の入った大弛小屋には3-4組の宿泊客がいて、宿泊客は12-3人といったとこかな?みなさん食事がおわると早々に19時には床につかれてました。小屋のご主人はおしゃべり好きなとっても明るい方でした。

この日の晩御飯は無水の肉鍋?みたいなやつで、煮えるまでおでんつつきます。めっちゃ寒いのでおでん嬉しい。

19時には熊の咆哮のようないびきが建物全体に響いてました。笑。山小屋あるあるですね。私も20時消灯にあわせて即眠りにおち、ぐっすり眠りました。最初は寒かったけど、自分の体温で布団が温まるとぽかぽかでした。なお物音に敏感な心優しき夫は完全に寝不足となりましたが・・・。

翌日は天気もよく、早朝から大弛駐車場は車であふれていてびっくりでした。みなさん、早朝に駐車場に車をとめて、日帰りの山行を計画されているので、当然早朝の駐車場はごった返します。ここに止めるなら下山組といれかわる夕方に車を入れて前泊するしかないと思いますね。ちなみに冬季閉鎖されるこの道路は完全に舗装されているので、普通のステーションワゴンのうちの車でも余裕でした。

それにしても。

人気の山ですね、金峰山。すごい人でしたー。アップダウンもあまりなく、朝日岳の少し手前で富士山の大展望がありテンションあがります!夫は「俺、山登ってこんな晴れてたことないし、富士山こんなに良く見えたの初めてかもー」とご満悦でした。まぁ登山は夏だし、夏は水蒸気多くて景色みにくいし、山の上はすぐ雲の中に入るし、午後は大抵雨ふるし、、

でもこの日は本当にきれいに富士山が見えて嬉しかったなー。

朝日岳からは金峰山のアイコンでもある五丈岩が見えました。まだ結構ありそうだったけど歩くと割とすぐで、最後はちょっと岩登り的な感じで楽しいルートでした。

五丈岩周辺はそれはすごい人で、ここはどこかのテーマパークかと思うほどでしたよ。若い人も多かったな。それにして空が青い!

誰一人五丈岩に登っていない中、心優しき夫が「あれ登っちゃダメなやつ?」と私に聞くので「登っていいよ。でもクライミングシューズじゃないし、危ないよ。落ちたら死ぬかも。」と答えたところ、「じゃ、登ってみる」とチャレンジすることに。人の話ちゃんと聞いてる??

遠くから見ていると、途中まではなんなくいけるのですが、やっぱり登山靴では足場がみつからず、完登とはなりませんでした。でもケガしないのが一番大事だからね。

 

金峰山からは富士山、八ヶ岳、その後ろに北アルプスと大パノラマが広がっていて、本当に素敵でした。絶対冬も登りたい、雪の中の五丈岩と澄んだ空気の中この大パノラマをまた見たいと強く強く思いましたよ。

こんなに短距離ルートがある百名山って他にないんじゃないかしら?

ほんのちょっとだけ五丈岩周辺でやすんだらすぐピストン。とにかく人が多いので常に行きかう人とあいさつを交わし続ける山行でしたが、これがあんがいメンタルにいいのかもね、と思ったり。山はやっぱりいいよにゃー。

そういえば、どこかのサイトで見たのですが、癌患者を山登りさせると腫瘍マーカーの値が下がるらいいですよ。(腫瘍マーカーって何かよくしらないんですけど・・)うちの先生も「登山は治療中も行ったらいいんじゃないですかねぇ」と言っていたので、治療中も山登れるかな?登れるよね?いや、登る!

下山後はフルーツ街道で信じられないくらい安い桃(しかも超おいしかった!)を大量に購入して帰宅。帰りの渋滞にも夫は「49キロの渋滞を経験したらこんな渋滞へでもねぇ!」と元気でした。

金峰山の神様、おじゃまさせてくれてありがとうございました。素敵な木花咲耶姫命のお姿も拝見いたしました。私の健康はまぁ成り行きまかせでいいので、家族が楽しく仲良く暮らせますよう見守ってくださいね。