サッカー少年よ、勉強しろ!

サッカー少年から一転、2017年中学受験に向けて勉強はじめたツグオの記録。兄ナガオはサッカー三昧。

細胞診の結果、癌を告知される - Day 1

人間ドッグを受診した直後に乳腺科外来を予約して受診していたので、マンモトーム生検の結果を待っている間に、人間ドッグの結果がWEBで配信されました。すでに再検査済みですよーと思いつつ結果をみると、右胸は「エコー、マンモグラフィともにカテゴリー4」左胸は「エコー、マンモグラフィともにカテゴリー3」という所見でした。

カテゴリー4とかかれてもなんのことやらよくわかりません。リンパ腫大とかかいてあるのでなんかあるんだろうな、くらいに思いつつネットで意味を調べてみると・・

 

マンモグラフィ カテゴリー分類

カテゴリー1

異常なし

乳がんを疑う所見はなし

カテゴリー2

良性病変のみ

乳がんを疑う所見はなし

カテゴリー3

乳がんを否定できず

がんの確率:5-10%

カテゴリー4

乳がんの疑いあり

がんの確率:30-50%

カテゴリー5

マンモグラフィ上は乳がん

がんの確率:ほぼ100%

参考:患者さんのための乳がん診療ガイドライン2014

カテゴリー4はがんの確率が30-50%・・微妙すぎる!

心配性の夫に話してよいか若干悩みつつも、どうやら私、がんの確率が50%くらいあるみたいよーと自白したところ、相当顔をひきつらせながら、「やばいじゃん。でもなんでもない確率が50%はあるっていうことだもんなー、うんうん、きっと大丈夫だよ。」と私にではなく自分に言い聞かせていました。

心優しき夫は、数年前に私のマンモグラフィの検査結果が「悪性腫瘍の疑いあり」と来ただけで動転しすぎて、「妻の看病があるので仕事は続けられません」と勤務先で宣言した男です。どう冷静に考えても、妻がガンを患って夫が会社やめたら家計を維持でききないでしょうよ。あの時の夫は完全に冷静さを失っていましたね。今回は前回の轍があるので同じ過ちは踏まないよう、検査の結果を待つ心構えもできていた様子でした。

そして、緊急の電話もないまま、生検から1か月後の診察の日を迎えました。いつもPC片手に仕事しながら病院に通う私ですが(待ち時間がもったいない)なんとなく今回はPCも持たずプラプラとクリニックを訪れました。オフィスビルにあるクリニックなのでホスピタリティもよく、とにかくスタッフが多い。確か前回もつきそってくれたよなーみたいな看護師さんが露払いのごとく前を歩いて診察室に案内してくれますが、彼女の背中がやけに辛気臭い。こりゃダメだな、と思いつつ先生と相対しました。

先生「残念ですが、やはり癌でした」

私「ガーン」

・・・変な沈黙のあと、「あ、すみません、どうしても言いたくて」と謝る私。先生もあまりのことに言葉が見つからずすみません、みたいに謝ってました。

実は、癌ですといわれたら、絶対に「ガーン」って言おうと心に決めてたんです。悪性腫瘍ですとか他の言い方されたら困るなーと変なとこ気にしてました。

そこからは一応ちゃんと話はききましたよ。

私の癌はHER2 Positiveであること、リンパ節まで浸潤していること、つまりは乳房は全切除になりリンパも取らねばならいということ。

先生に「治療しないという選択肢はないですか?乳癌の進行は遅いときくので10年生きられればいいんですけど」と率直に質問したところ、「ガンの進行は人それぞれなので10年生きられるかという質問には答えられません。そして治療しないという選択肢はありません。」と断言されました。

不謹慎な質問であったとは思います。必死で治療する人がいる傍らで、簡単に生きる権利を放棄しているようにも聞こえますからね。私はガンも私の一部なんだろうよ、と思うので、共存できればいいねぇ、くらいに考えての質問だったんですけどね。

なるはやで治療のできる病院で検査をうけて今後の治療の計画をたててください、といわれ、通いやすいがん研有明病院に紹介状を書いていただきました。

そして上司に話さないといけないので、念のため診断書(日・英)を作成してもらったところ・・・なんとお値段1万6千円也。

お会計で、やっぱいりません、と言いそうになりましたが成果物がそこにあるので今更キャンセルはできないだろうと泣く泣くクレジットカードを切りましたけど。これ余分だったなー、今後の治療費を考えると痛い出費ですよ。(しかもこの診断書を使うことはその後ありませんでした・・超無駄遣い!)

心優しき夫にこの結果をどう話すかと考える一方で、高額診断書の出費の方が気になっていたというのが当時の私のいつわりない気持ちです。