ツグオの所属する市トレセンで初めて「選抜」が行われた。次に行われるトレセン大会では一部の選手のみを登録することになったのだ。(今までは活動には全選手参加が基本だった。)
いつも思うんだけど、こういうのって、選手より親よりきっと選考するコーチ達が一番悩ましくて辛い思いをするんだろうね。どの選手にも出場機会を与えてやりたい。でもそれじゃ逆に選手をのばせない、とか。いろいろ考えてのことだろうけど、選抜されなかった選手のことを考えると発表するのはやはり苦しいんだろうな。
トレセン練習の後、監督から大会の話、起用選手の基準などの説明をうけてきたツグオ。彼によると「インフルエンザにかかってたら駄目なんだって」という至極わかりやすい線引きがされているようだった。そりゃそうだろうけど・・キミは本当にコーチの話をちゃんと聞いてきたのかね?
若干ボケているツグオに「市トレセンのAチームに入れなければ県トレセンの推薦なんて受けられないからね。」と言うと「大丈夫。僕はAチームの先発メンバーになる。」と胸を張っていた。根拠のない自信はただの妄想。(←兄のナガオにもこれよく言ってた。)
数日後。
メールで送られて来た登録メンバー一覧にツグオの名前はあった。ツグオは喜ぶというよりは少し安心した様子だった。
私といえば、嬉しいような面倒なような複雑な気分。この先もずっとこういった選抜は続いていくわけで。まぁ深く考えても煮詰まるだけなのでとりあえずトレセン大会での彼がよいパフォーマンスをすることだけを願おう。