サッカー少年よ、勉強しろ!

サッカー少年から一転、2017年中学受験に向けて勉強はじめたツグオの記録。兄ナガオはサッカー三昧。

毒になる親

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末子も中学に入ることだし、我々も子離れしなくてはね、という話を最近友人たちとよくしている。公立中学に進学した友人たちはそれでも高校受験までは親が見守る必要があるので(ある程度口出しもする)まだ親子の関係は濃い気もするが、高校入試のない中高一貫校に入学してしまうと子供にはひたすら自立への道を歩んでいくことになる。ような気がする。そう希望する。

本来親としては「子供に親離れしてほしい」と思うものだが、最近の親(つまり私達)は子供が大好きすぎで、離れられないのは「親の方」という自覚が十二分にある。力いっぱい学校行事にも参加するし、子供たちの情報も親のネットワークを駆使して共有している。そして悪気はない行動だと認識しつつも「もしかしてヘリコプターピアレンツかも?」と若干のうしろめたさがあるのも事実で・・・

そんな意識から冒頭の「子離れ」話題になり、犬でも飼おうか、ママ達だけで旅行でも行くか、ボランティアはじめようか、etcetcと考えているわけだ。親子関係を健全に良好に保つことは実は当たり前のようにできることではないのかもしれない。

で、何か知見を広げられる本でもないもんかね、と思ってたまたま手にしのが毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫) という本。そしてコレ、軽い気持ちで読んでしまったことをものすごく後悔してしまう、怖い怖い本だった。あまりにも恐ろしい本なので他人には決して推薦しない。

何が恐ろしいって、自分と子供の関係以前に「自分と自分の親」の関係を、その一番悲しい部分をえぐりだされる感じがあるのだ。自分の親の「毒」の部分は決して認めたくないと私は思う。子供を救う前に、この本を読んでいると幼い頃の自分をを救わなければいけない、みたいな感覚に陥るヨ。具体的な毒親の行為が恐ろしいのではなく、もし仮に自分が親に毒された子供であったとしたら、やはりその毒からは逃れられない(逃れたいとは思わない)かもしれないという事実に恐怖してしまうのだ。

世の中には本当に毒になる親というのは存在するようで、この本を読んでいる間は潜在意識がアンテナをはっているせいか似たような話題が目についてしまった。ど根性ガエルの娘の話とか、ちょこっと読んでみたけれどもう頭が変になりそうなくらい怖いわっ。

私的にはちょっと受け入れがたい恐ろしい本「毒になる親」だったけれど、人間関係で日常生活に支障が出ているような人には大きな助けになる可能性がある。それはもしかして親の呪いが原因かもしれない。

 

子供の自立と親の子離れを考えてただけなのに、なんかすごい一冊に出会ったしまった気がする。怖かったけど、もう一回読み直してみよう。。。