子供と二人、サピックスの先生へ最後のご挨拶に行ってきた。受験終了後、先生とはお電話でお話しをしていたのでもういいかな、とも思っていたのだけど、夫の「最後のあいさつはきちんとしてきなさい。顔を見せてくれると先生はとても嬉しいと思うよ。」という言葉に背中を押された。突然訪問するとご迷惑もあるので事前に電話で予定をお聞きしてご挨拶にうかがった。
めっちゃ書き込みのある過去問と菓子折りを持って校舎に赴くと先生が笑顔で迎えてくださった。口下手な息子はあまり話すこともなくて、しどろもどろになっていたけれど、それでもどこか嬉しそうだった。なんだかんだ言ってもこの教室で過ごした一年間は楽しい時間だったのかもしれない。少なくとも未だかつてない刺激を受けたことだけは間違いない。
私も子供の通塾中は先生方とはそれほど話す機会もなかったので、こうして最後にきちんとお礼をお伝えできて気分がすっきりとした。受験が終わったあともなんだかずるずると気持ちが切り替わらなかったのはこういう行事を経なかったのが原因かもしれない。
校舎からの帰り道、二人で並んで歩きながら「なんかやっとひと段落ついた感じだね。これでやっと卒業だね。」と言うと「別に昨日までと何もかわらないけどね。」とツグオは笑っていた。