サッカー少年、やっとピッチに還る日が来た。半年ぶりのスパイク、慣れ親しんだボール。何時に帰ってくればいい?と問う息子に「好きなだけ。何時まででも。」と練習に送り出す私。
中学受験が終わった。ツグオの志望校は1校だけで、明確なビジョンを持っていたのもその学校だけだった。親は第二志望校群を選んでおいたので万が一の時もなんとかするつもりではいた。でもツグオは「100か0のつもりでいる」と明言していた。その辺は私のミスリードだったのだけど、結果は唯一の志望校に呼んでもらえた。これを縁といわず何と言おう。
縁を掴んだ日、驚くほど多くの人から祝福をいただいた。どこからの情報?というくらい素早く迅速に情報は伝わったようで、我が事のように多くの人が喜んでくれた。ツグオへの祝福、私への労い。泣けて仕方ない一日だった。
結果は100だったけれど、今回の受験に母としては反省することも多かった。サポート力はゼロだったし、メンタルのケアもできなかった。100と0はまさに紙一重だった。だからこそ中学受験は「縁」なのだと思う。
入試が始まってからはインターネットは一切触れず過ごしたけど、実はブログはずっと書いていて。ほとぼりが冷めた頃、バックデートでそっと公開しようかな。迷える次のサッカー少年達のために。胃潰瘍になるくらい苦しい日も意外となんとか切り抜けられるもんだ、とか。心臓をたわしで擦られているくらい苦しい日も一週間がまんすればなんとかなるよ、とか。先が見えれば耐えられることは多い。
そして。中学受験界は愛おしいけれど、ツグオは先に進まなければならない。受験のための足踏みは終わり、これからは勉強とサッカーにもう一度真摯に向き合って行こうと思う。