GWまっただ中。ショッピングモールに出かけたついでに家族でペットショップを覗いてみた。生体陳列販売には抵抗があるものの、やっぱり子猫や子犬はとてもかわいいので、足を止めずにはいられない。
ガラスで仕切られた飼育スペースの中の子犬達があまりにかわいいので、ナガオとツグオに「みてみて、子犬ってかわいいね〜!」と話していると、ショップスタッフが私たちの目の前の飼育スペースから一頭を連れ出した。
「あら、あの子買い手がついたのかしらね?」
連れ去られた一頭のことは気にもとめずひたすら他の子犬達を眺めていると「ダックスなんてどうですか?」と背後から声をかけられた。振り向くと先ほどまで目の前の飼育スペースの中にいた一頭を抱っこしたショップスタッフだった。
すぐそばに子犬がいるということで周囲のお客さん達のテンション急上昇。なぜ私達にピンポイントで声をかける?と不思議がっていると
「お兄ちゃん、ダックス好きそうだから。」と言われた。ナガオ弱り顔。実は犬はあまり得意ではない上に、ボランティアで保護犬の世話をしているので、思うところも多かったりする。
ワンちゃん好きなんだけど、臭いが気になって、というと「これくらいですけど、どうですか?」と子犬を目の前に差し出された。母とナガオとツグオ、一斉に子犬の頭もクンクン臭う。ハタからみると相当奇妙な図だ。抱くでもなく、なでるでもなく、一斉に「嗅ぐ」家族。
やはり同居するには臭いが気になりすぎるので、せっかく連れ出してくれたワンちゃんだが、触ることは遠慮して(子犬のストレスになるから)、猫コーナーに移動した。
昨今の猫ブームの影響もあり、猫の飼育スペースの前も黒山の人だかり。他のお客さんの間をぬってショーケースをみやるとなんともかわいいスコティッシュホールドを発見した。三毛のスコティッシュで稀に見る美猫!ありゃうちの魔物とは大違いだね、と家族で話していたら、またもや目の前の子猫がショップスタッフに連れ出されて行った。まさかというか案の定というか・・・先ほどとは別のショップスタッフが件の子猫を携えて私達のもとへやってきた。
「この子は3日前にきたばかりなんですよ〜。」
とりあえずナガオとツグオと母で子猫の頭の臭いを嗅ぐ。あー、やっぱり猫ちゃんって臭わないわ。でもどうしていつも私たち?周囲のお客さんたちが羨望のまなざしが非常に居心地悪いんですけど・・。これだけ大勢のギャラリーがいるのに、どうして私たちだけに声をかけるんですの??
おそるおそる「おいくらですか?」と聞くと「60万円です。」とさらっと言われた。
「48回払いでもオレの全財産で払えるのは2回までだ。」とナガオ。「うちの魔物はその猫の20分の1だね。」とツグオ。(正確には3万円は避妊手術費で元は野良猫)
ショップスタッフはなんとか私達に猫を抱っこさせようとしているが、無駄にストレスを与えたくないので丁寧に辞退してその場を後にした。
どうしてこんなにもピンポイントで店員さんに狙われたのかは全くの謎。ナガオはジャージだし、私とツグオはヨレヨレのジーンズ姿だし。お金があるようには見えないだろうよ・・。
GWの不思議な思い出となった。
余談
私たちがそんなこんなで慌てている一方で、夫はエキゾチックショートヘアに釘付けだった。あまりの不細工個性的すぎる顔に「こんな顔で飼い主が見つかるのか?」と相当真剣に心配していた。しかしお値段驚きの80万円。心配せずともエキゾチックはかなりの人気種だよ〜。