8回目の土特を終えて帰宅したツグオが険しい顔をしていた。何かあったのかなと思って、様子を聞くと、今日のウィークリーチェックと復習テストは100点だったという。お、ツグオ頑張ってるじゃん!というと「ウィークリーチェックとか復習テストが出来ても演習問題が全然わからないから授業点がとれない。」と肩を落とされた。
そうだよね、土特は演習問題をやるから、平常授業で取り扱っていない分野が出るとツグオは何をやっているのか全然わからないんだよね。演習問題の採点は隣の子と交換するので、結構「オマエこんなのも解けないの?」的な態度をとられて(そりゃ一桁台の点数なならそうなる)すごく情けない思いをしているのだそうだ。
それは仕方ないよ、今は復習問題がきちんとできるようになっていればキミの場合は合格だよ、という母のアドバイスは息子の耳に入らない。周りの子がみんな優秀に見える(実際優秀だし)からものすごく「劣等感」を感じるというのだ。
・・・劣等感!ツグオも成長してるんだね。
母のアドバイスが耳に入らないときには、兄ナガオに言ってもらうのが一番いい。ツグオに聞こえるように兄ナガオに相談する。
母:「ナガオさん、ナガオさん。弟が土特の演習問題で点数がとれなくてちょっと凹んでいるんだよね。」
ナガオ:「へー。」
母:「でもね、復習テストはちゃんと100点なんだよ。」
ナガオ:「へー。」
母:「がんばっているけど、他の子の方が優秀に感じるんだって。これっていつ解消するのかな?」
ナガオ:「ん?授業が一周するまでじゃない?」
母:「夏までには一周するから夏期講習からは大丈夫ってことだよね。」
ナガオ:「うん。地理は残るけどね〜。オレは夏期講習の時にはもう・・(←母の鋭い眼光に黙る。)」
ツグオに余計な負荷をかけるようなプチ自慢はしなくていい(怒)という母の無言の圧力をすぐさま感じ取る兄ナガオ。さすが14歳は察しがいい。
兄の話を聞いたツグオはこの劣等感のトンネルはそのうち抜けられると思ったようで、少し顔も明るくなった。夏にはみんなと肩を並べられる!という希望が湧いてきた。
奢らず腐らず、粛々と課題をこなしていけば結果は必ずついてくると私は思うよ。
余談・・・
親切そうに話している兄だが、実は適当に話あわせてるだけのことも多い。( ̄ω ̄)