サッカー少年だけど、実はツグオは塾に行って勉強したいなぁなんて前々から思ってはいた節がある。学校はつまらないし、頭のいい男の子とつるむのは楽しいし。塾は学校より居心地がいいんだろうなー、なんて憧れていた。
でも母はどうしてもツグオを塾に入れる決心がつかなかったんだよね。サッカーのこともあるし、お金のこともあるけど、なにより「ツグオが大人になってしまうこと」がとても嫌だったのだ。ツグオは実はとてもマチュアなんだけど、親からしてみれば次男坊はいつまでも幼いままでいて欲しい。11歳男子に幼いままで・・なんて気持ち悪いし子供にしてはいい迷惑だ。でも親心とはそういうものなんだよね。
中学受験するとなると精神年齢の高さは絶対に必要となる。マチュアな塾生や生徒を子供扱いしない先生、授業で扱われる高度な文章などを通して、塾通いをするとツグオはきっとすぐ大人になっちゃう。(実際、兄ナガオは1年間の通塾ですっかり大人びて、ついでに反抗期も終えて、中学生の今は仙人みたい。)
だから、嫌だったんだよね。
でも子供が成長するのは留められないし、留めようとするのは虐待に近い。いつまでもカワイイ幼いツグオでいて欲しかったけど。幼さよサラバ。これからはちゃんと、自立した個として認めよう。
余談・・
幼くはあってもウチの子供達は自立はしている。ツグオも1年生くらいから鍋でインスタントラーメン作って食べるくらいは出来る。兄ナガオはクックパッド見ながら料理してツグオに食べさせてくれたりもする。緊急のときは洗濯もできる。(ユニフォーム洗うの忘れてた!夕方から練習なのに!等の緊急時。)勉強はイマイチでもサバイバル能力は高いぞ。