試合で思うような結果が出ないことはよくある。というか思うような結果が出ることのほうが少ない。そして思うような結果が出なかったときには決していい訳をしてはいけない。
先日、ナガオの陸上のレースがあった。準備不足は否めないものの練習ではよいタイムも出ていたので本人も少し自信があったようだった。しかし結果は全く満足のいくものではなく、期待していただけに本人の落胆ぶりも一層だった。
帰宅したナガオから本日の成果報告及び、くどくどと言い訳が始まった。いくつかの不運な条件が重なったことをしつこく聞かされる母。申し訳ないけど、私こういう話を聞くのがすこぶる嫌い。
言いたいことはよくわかるし、言いたくなる気持ちもわかる。言い訳というより勝てなかった理由付けのようなもので不当な主張ではない。でもね、そういうの格好悪いと思うよ。もし◯◯だったら勝てたのに・・なんて言うだけ無駄じゃない?そんなの誰だって一緒だよ。
勝てなかったのはただ練習が足りなかっただけ。優勝した人は誰よりも練習して努力した人。試合とかレースってそういうもんじゃないのかな?
残念ながら息子の言い訳に「そうねー、残念だったねー」と共感してあげられるほど人間が出来ていない私はこういうときはひたすら無関心な対応をしてしまう。とにかく次のレースがあるわけだから、それにむけて練習しなよ、としか言えなかった。
それにね、言い訳をして、愚痴っちゃうとちょっとすっきりしちゃうんだよね。カタルシスというかストレスが発散できてしまう。悔しい気持ちをそこでリセットしてもいいけど、レースに負けた悔しさはレースで勝ってはじめて拭えるものじゃない?
サッカーの試合でも、息子達には「負けて泣く事は許されない」と伝えてある。悔しくてワンワン泣いていいのは本当にちびっ子たけだ。男たるもの、泣いていいのは財布を落としたときと母親が死んだときだけだ、という有名な格言もあるではないか。(いや、何かのマンガの言葉だ。)
試合に負けた悔しさは大きなストレスであると同時に次の試合へのモチベーションだから、泣いて洗い流すのはもったいないよ。
負けた選手がボロボロ涙する場面で、口を一文字に結んで泣くのを我慢している子供を見ると、ああ、あの子が一番悔しいんだろうな、と思わずにはいられない。