今年のGWはオフの予定だったのだが、急遽ツグオのTRMが組まれたため連休初日は丸一日がサッカーに費やされることとなった。サッカー少年だもの、やっぱり休みの日はサッカーやりたいよね。
試合前、練習試合だからいろいろ試してみるといいよ、面白いことやってみな、という母に突然ツグオが交換条件を持ち出した。
「お母さんの出した条件をクリアしたらゲームソフト買って!」
欲しいものがあれば普通に言えばいいのに、と母はいつも思うよ。ちなみに私からこういう条件を出したことは一度もない。でも息子達はときどきこういった条件を持ちかけてくる。
「いいよ。」と二つ返事の私に「じゃぁ条件は何?」と嬉しそうなツグオ。
「そうだなぁ、仲間を動かしてパスを出すことと、自分が動いて仲間からパスを出させること、かな。」
母の出した条件に顔を引きつらせて「微妙すぎだよ。もっと10点とる、とかフリーキックを決めるとか、分かりやすいのにしてよ。」とツグオは口を尖らせた。えー、だってごっつぁんゴールなんて何点とったって意味ないし、フリーキックなんて独りでも練習できるじゃん。私のイメージしてるのは遠藤ヤットとか阿部ちゃんとかみたいなプレーのことなんだけどなぁ、どの辺が微妙なのかなぁ。
これ以上上手く説明できないので「とにかくそれがお母さんの条件」と押し切った。
弱り顔の息子に夫が「じゃぁお父さんのリクエストは『一対一になったらドリブルで抜く。後ろ向きのパスで絶対に逃げない。』ことだ。」ともう一つ条件を付け加えた。こちらはツグオには至極分かりやすかった模様・・
ところが。試合が始まって笑ってしまったことに、この日のツグオのポジションはCBだったのだ。
夫の条件を忠実に守り、ボールを持ったらクリアや縦パスなど一切出さずドリブルであがるあがる。おい、CBがFWより前に行ってどうすんだ!自陣のゴール前で相手ひきつけて一対一に持ち込む意味もわからんぞ。
私はこれはこれで面白いと思ったのだけど、ツグオは案の定コーチにこっぴどく怒られていた。当たり前だ。
ツグオ:「ドリブルするなってコーチに言われた。」
母:「うるせぇっ。って言い返せ。」
小学生がコーチにそんなこと言えるはずもなく(言ってはならないし)、その後はおとなしく普通にCBの働きをしていた。私的には、『それでもドリブルし続けて交代させられるの図』、を期待していたのだけどね。
勝敗はともあれ、ツグオのプレーの質を見るにはいい機会になった。いいところも悪いところも笑えるところもみることができた。スピードがあって、周囲がよく見えている一方で寄せの早い相手だと判断が間に合わない。ボールを持つ直前には次のプレーを決め手おかなきゃだよね。
次は母の予想を上回る「面白い!」と思えるようなプレーが見たいな。
(余談)
件のゲームソフトは試合が始まる前にamazonで購入済。
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